1000年前に造られた驚異の高層建築!サナア旧市街地

独自の文化を守り続けている街

アラビア半島南部に位置するイエメンには「生きた博物館」と称される街があります。それが世界遺産サナア旧市街地です。サナア旧市街には、約6,000棟の高層住宅が立ち並んでいます。これらの建物は古いもので1000年以上前に造られました。コンクリートや鉄筋などの補強材は一切使っておらず、日干しレンガや花崗岩などを積み上げて5階建て以上の建物を作っているのは驚きの光景です。1、2階に窓をつけないことで建物の強度を上げる工夫がされています。
このように高い建物が造られるようになった背景には、交易で栄えた歴史があります。昔この土地は、乳香という金よりも貴重な香料の産地として有名になり、交易によって膨大な富が築き上げられました。しかし、次第にその富を巡って争いが起き、人々は自分の身と財産を守るために、高層住宅を造ったのです。

街のシンボル「大モスク」と今も続く危機

サナア旧市街は全体が世界遺産なので、すべてが見どころと言えますが、そのなかでも大モスクは有名な観光スポットになっています。大モスクはイスラム教の開祖ムハンマドによって造られた建物です。現在でも多くの人たちが礼拝に訪れていますが、夜にはライトアップされ、街のシンボルとしての役目も担っています。
こうした歴史ある土地ですが、大変残念なことにイエメンは2018年12月時点で内戦の最中で、外務省も渡航を控えるように呼び掛けています。サナア旧市街地を戦火で一部建物が破壊されて、2015年に危機遺産に認定されました。再び観光地として活気を取り戻せるよう、1日でも早い内戦の終結を祈るばかりです。

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